## page was renamed from DNS/visa.co.jp事件 #pragma section-numbers 2 = DNS/visa.co.jp事件 = <> 登録されていたDNSサーバのドメイン自身が消滅したのに放置されていたため、 visa.co.jpドメインが乗っ取られる危険があったという話です。http://www.e-ontap.com/internet/nagoya-u/img0.html [[DNS/管理/失効]] 鈴木さんのページ: http://www.e-ontap.com/summary/  乗っ取りが実行可能な状態になったので、見かねた人が(利用者を保護する観点から)助けに入ったという話です。 VISAドメイン問題解説 https://www.e-ontap.com/summary/fornondnsexpert.html 証明書が違っているが。 https://www.itc.nagoya-u.ac.jp/pub/pdf/pdf/vol04_04/280_283kaisetu01.pdf == 事実 == * visa.co.jp は e-ontap.com なる [[../消滅したドメイン]]内の名前を DNS サーバ名として登録していた。(2003 年以降; 2005 年 1 月再確認) visa.co.jp の他の登録されたサーバも e-ontap.com を参照する返答をしていた。 * ただし、e-ontap.com は凍結されており、 1 月時点では取得はできない状態であった。 * 2005 年 5 月 19 日の早朝、reflection.co.jp の鈴木さんから 「e-ontap.com (ドメイン)が取得できた」という連絡があった。 e-ontap.com サーバでは visa.co.jp の本来の DNS サーバを参照するような 返答をするように設定してあるとのこと。 * 鈴木さんが取得できたということは、悪人でも取得できたことを意味する。 e-ontap.com をコントロールできるということは visa.co.jp をコントロール できることを意味する。(このことの重要性が分らない人はセキュリティの 勉強をしてください。) == 前野の行動 == 当日、鈴木さんは用事があって動けないと聞いたので、前野が動ける範囲で行動した。 * visa インタナショナルの東京事務所に電話を入れるが、 責任者は海外にいるとのこと。 連絡してくれるように伝言したが、(結局)連絡はなかった。 * 警視庁のハイテク犯罪相談室に電話してみたが、 visa の問題ということで、特にできることはないような口ぶりであった。 IPA に相談してみたらと示唆された。 こちらの連絡先を残して、終了。 * IPA に電話してみたら、個別サイトの DNS 設定ということになると、 扱いの範囲外だという返事であった。 (JPCERT に連絡したらどうかと、またもよそを紹介された。) 経緯を説明したところ、 報告してもらえれば、visa への連絡など、 できることを検討してくれるという返事があった(5 月 20 日) 。 visa に連絡してもらえることを期待することにして、報告することにした。 * IPA への報告書を作成している間に、セキュリティホール memo メイリングリストにある人から問題点の投稿がなされた(5 月 21 日)。 visa に連絡がついているという確証がない時点での公表は 避けてほしかったが、第三者の行動を止めることはできない。 * その後、IPA に報告したが、上記メイリングリストへの投稿により、 問題が公表されたも同然なので、この件については IPA は特に行動しなくてよいということにした。 == 日経の取材 == 別件も含めて、日経新聞から取材したいとの連絡があり、 5 月 24 日に面談、visa の件は鈴木さんが詳しいとの情報を提供した。 その後、記事についての確認のためのやりとりがあった。 5 月 30 日の日経産業新聞の一面に「ネットのやみ」として、 DNS 問題などが掲載された。 * その記事によれば、visa 側は問題があったとは認識していないとのこと。 * 6 月 20 日になって、5 月 20 日すぎには クレジットカード番号などの漏曳事件でとりこんでいたものと判明した。 == その後 == visa インターナショナルからは、連絡も、 日経産業新聞の記事へのフォローもない。 しかし、visa.co.jp の DNS 関係の修正はなされている。 (DNS 担当者が広報とは連絡なしに直したのかもしれないが。) == もっとその後 == JP レジストリは事態の深刻さに気づき、消滅したドメインを登録しているレコードの持ち主などに警告を送るが、 実効があがらず、問題のレコードは強権的に削除することとなった。 == 関連事項 == 同様のケースについて数件、ドメインの責任者に連絡してみたが、 問題の重要性を(すぐに)理解するケースはなかった。 説明のまずさ以前に、こういう問題が存在することすら理解できないらしい。 VISAドメイン問題解説 Wed Jun 25 12:33 JST 2005 更新 @ EXPO https://www.e-ontap.com/summary/fornondnsexpert.html https://www.e-ontap.com/internet/whats_net/text0.html